忙殺された急がしい東京での病院勤務の中でも、何度となく目を閉じるとそこにメータオ・クリニックとそこで働くみんなが私の近くにいるような気がしました。特に夜勤明けでぼーっとしながら街を歩いていると奇妙な感覚に陥るほどです。どれだけ私がメータオのことを好きか言葉で表現できません。
久しぶりのクリニック。みんな私のこと覚えてるかな?とクリニック内を散歩しているとみんなからたくさんの声をかけられもう夜には声がかれるほどです。みんなの質問はほぼ同じで「結婚したか?夫はいるのか?」「なんでそんなに痩せたのか?具合が悪いのか?」「いつ来たのか?いつ帰るのか?」などなど。去年も同じこと聞かれたなー。
変わらない長く働くスタッフ。第三国定住で米国に行ったスタッフ。年長になり昇進したスタッフ。結婚し子供ができたスタッフ。時の流れを感じさせられます。
一方クリニックがあるメソトの街は国際NGOの外国人用カフェなどが増え発展し少し残念でした。ヤギ、鶏、牛の鳴き声が聞こえる街だったのに。田舎らしいメソトのほうが好きです。またクリニックも目新しい建物が建っており、こんな建物建てるならランニングコスト(患者さんの食事代、薬代、光熱費など)に使ったほうがよいのではとも思わされました。
クリニックとメソトの街が変化するなか国境の情勢も日々変化しています。Friendship Bridge(タイ・ビルマの国境の友好橋)は閉まったまま。内戦の状態は変化せず今も難民が流出しているようです。国内避難民エリアは100万人近いのではなどとも聞きました。急速に増加している寄宿舎で勉強する子供の数。メソトの国境地帯でクリニックが支援する子供数は600人を越え、その食料費などが不足していること、また昨年の11月のように大量に難民が流出するのではクリニックスタッフは懸念しているようです。そのために数週間前クリニックでは緊急支援要請の声明をだしました。
また私が活動していた院内感染予防チーム。それに従事していたスタッフも減り活動が危機にさらされているようです。明日早速会議に参加し話を聞いてくる予定です。メータオでまた働きたい!みんなのきらきらした笑顔をみているとそんな思いが高まります。
米国での勉強中、メータオについての論文をかけないかと今から考えています。そしてまたメータオに長期で滞在したい。今から首を長くしてそのときを待ちます。
美味しいビルマ料理。大好物のお茶の葉サラダ。小児科外来のスタッフがお昼ご馳走してくれました。
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