今学期は5教科取っているのですが、そのうち1科目はグループワークがメインです。Social & Behavioral Aspects of Global Health(国際保健の社会、行動的見地)のいう授業です。
個人の行動は個人だけの要素で決まるものではなく、対人関係、コミュニティー、社会の仕組みが影響しているという考えがあります(SEM: Socio Economic Model)。個人の行動を変えるためには、個人レベルの介入だけでは実践的、効果的な介入とはならず、あらゆるレベルでのアプローチが必要になり、何ができるのかというのを考えます。
私たちのグループは私がインドにこの夏旅行したことや、インド系アメリカ人の男の子がいることなどより、インドのOutdoor defecation(外でトイレ)についてのグループワークをしています。
途上国に旅行された方は疑問に思われたかもしれませんが、家や学校にトイレがあるにもかかわらず芝生で排便、排尿している人をみたことはないでしょうか。
私はタイ・ビルマ国境で活動していたときにどうしてビルマの子供たち(移民学校)はトイレを使わないんだろうと疑問に思っていました。
インドも同じ。旅行したときにたくさんの女性、子供たちが外で用をたしていました。
それには個人レベルの教養のなさだけが理由になっているのではありません。
ほんの一例として
個人レベル:外でトイレするほうが気持ちよい。トイレに行く理由を知らない。外でトイレするほうが衛生的だと思う。
対人レベル:同級生もしているから自分も外でトイレする。
コミュ二ティーレベル:トイレがない。水がない。お外トイレについて偏見がない。セクシャルハラスメントを避けるため(女性が男女共用のトイレを使えない)
政府レベル:お外トイレを制御する政策に欠ける。
などなどがあります。いろんな文献を読んでどうしてこんな行動に達するのか、学術的に考えるのは結構面白いです。
うちのグループはそのOutdoor Defecation(お外トイレ)について、村でワークショップを開き、なおかつIncentive(やる気を起こらせるもの)を与えようということになりました。
それはトイレを建築し、そのトイレを使うことでエネルギーを発生させ電気を作るというもの。電気が作ればお金につながる。
こんなリアリスティックにかけるような案をだした私たちですが、実際アフガニスタン郊外では成功しているとアフガニスタン人のグループメンバーからの一押しがありこの介入アプローチを行うことに。
来月のはじめはプレゼンです。今のところうちのグループはプロポーザルまでかなり高得点できています。チームワークがあるメンバーに巡り合えた私はめちゃラッキーだと思います。(私、カナダ人、アフガニスタン人、インド系アメリカ人、アメリカ人の5人でPoopersと呼び合い仲良しです。)
公衆衛生の階段を上り始めたばかりですが、早く現場で学んだ知識を応用したいです。
将来、MPHを取得したいと思っていて、インターネットで検索していたところ、このブログに出会いました。
返信削除大変そうだけど、すごい充実した日々を送ってらっしゃる様子がすごい伝わってきます。
私は、今、どの大学院に行こうかすごく迷っているのですが、なぜ、チューレンを選んだのか、差し支えなければ教えて頂いてもよろしいでしょうか?
いきなり、こんな投稿してすみませんm(_ _)m
はじめまして。ブログを読んでいただきありがとうございます。チューレンを選んだ理由は難民支援、災害支援、熱帯医学に富んでいる学校なので選びました。第一希望のJohns Hopkins、Columbia大学に落ちてしまったのも理由です。ロータリー財団からチューレン大学で勉強するように指定を受けたこともチュレーン大学で勉強している理由です。チューレンの先生は留学生にとても親切で勉強はしやすいと思います。このような回答でお役に立てたかわかりませんがまたご質問ありましたら遠慮なくコメントしてくださいね。
返信削除