2012/10/19

国際協力、国際開発

やっと今週はじめの3教科の中間テストが終わりました。論文のアウトラインも提出しひとまずほっとです。あとTake Home Examの中間テストが1教科だけ。

今週から新しい授業「Development Theory(開発論)」がはじまりました。授業を教えるのはうちの大学及び公衆衛生大学院からExcellent teaching賞をもらったことがあるマーフィー先生。宝塚ジェンヌの男役のように、女性なのにかっこいいです。

日本では国際開発(International Development)と言わずに、国際協力(International Cooperation)という言葉をよく耳にすると思います。国際協力は困っている近所の国へお手伝いに行っているというイメージを私は持っていますが、開発はしてあげている、改善してあげるという上から目線が入っているような気がします。

私がタイ・ビルマ国境で本格的にボランティア活動をする前に一冊読んだ本。
「世界の貧困-1日1ドルで暮らす人びと-」ジェレミーシー・ブルク氏著。青土社(2005)

この本はまさにしてあげている国際開発がおせっかいかもしれないよ。ということを私に気づかせてくれた本でした。

グローバリゼーションという市場経済のもと、世界の価値観を押し付けてしまうこともある開発問題。貧乏で電気がなくて水がなくても、心豊かに家族と笑って健康に過ごすことができれば、国際協力なんかしなくてもいいと私はずっと思ってきました。

今でもそう思うし、お金や物であふれる国で住む日本人の心の方が、途上国の人の心よりも貧しいと思うときもよくあります。豊かさ=お金ではない。

私はどちらかというと難民、移民の健康問題について将来関わっていきたいので、人間の尊厳や人権についてこのクラスで学べたらと思っています。そして欧米が唱える国際開発論に興味があるので、このクラスは宿題、読物が多く大変と聞いているのですが最後までやりとげたいと思います。

クラスの導入ディスカッションでも「私は、国際開発が必ずしも幸福や利益を持ってくるわけでなく、その国の文化や価値観を傷つける可能性があると思う」と発言しました。先生は「その通り。アイコが言うようなところにも触って話していくわ。」と言ってくれました。今後の授業が楽しみです。


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