2011/11/26

Thanksgiving (感謝祭)

サンクスギビングがやってきました。この時をどれほど待っていたか!23日から27日まで5日間学校は休みです。久しぶりの長期休み。休みくれてセンキューと言いたいぐらいです。

昨日はホストロータリーのファミリーの家に招かれ七面鳥を食べてきました。豪華な食事にうっとり。かなり食べたので帰り道はちょっと気持ち悪くなりそうでしたが。。。(カメラの調子が悪く食事の写真を撮れませんでした。買い換えます。)2日前に留学生向けのサンクスギビングで七面鳥を食べたばかりなのに。

Thanksgivingは日本ではあまり知られてないかもしれませんが、日本のお正月やお盆のように米国人にとっては大事なイベントです。11月の第4週目の木曜に開かれ、家族でこの日を過ごすのが習わしのようです。秋の収穫を祈り七面鳥、かぼちゃを食べます。

その感謝祭の由来についてはいろんな説がありなんとも一言では言えません。先住民族と収穫を祝った会食がはじまりだったとか、先住民族への弾圧に関連したものなどいろいろ説があります(先住民族:インディアン。インディアンは差別用語に入るのでNative Americanというほうが正しい)。

ひとまず残りの休みはたまっていた宿題と夏の実習のための準備をする予定です。夏の実習についてはまた次回更新します。

2011/11/21

Outdoor Defecation in rural India (インドの田舎・お外でトイレ)

今学期は5教科取っているのですが、そのうち1科目はグループワークがメインです。Social & Behavioral Aspects of Global Health(国際保健の社会、行動的見地)のいう授業です。

個人の行動は個人だけの要素で決まるものではなく、対人関係、コミュニティー、社会の仕組みが影響しているという考えがあります(SEM: Socio Economic Model)。個人の行動を変えるためには、個人レベルの介入だけでは実践的、効果的な介入とはならず、あらゆるレベルでのアプローチが必要になり、何ができるのかというのを考えます。

私たちのグループは私がインドにこの夏旅行したことや、インド系アメリカ人の男の子がいることなどより、インドのOutdoor defecation(外でトイレ)についてのグループワークをしています。

途上国に旅行された方は疑問に思われたかもしれませんが、家や学校にトイレがあるにもかかわらず芝生で排便、排尿している人をみたことはないでしょうか。

私はタイ・ビルマ国境で活動していたときにどうしてビルマの子供たち(移民学校)はトイレを使わないんだろうと疑問に思っていました。

インドも同じ。旅行したときにたくさんの女性、子供たちが外で用をたしていました。

それには個人レベルの教養のなさだけが理由になっているのではありません。

ほんの一例として
個人レベル:外でトイレするほうが気持ちよい。トイレに行く理由を知らない。外でトイレするほうが衛生的だと思う。
対人レベル:同級生もしているから自分も外でトイレする。
コミュ二ティーレベル:トイレがない。水がない。お外トイレについて偏見がない。セクシャルハラスメントを避けるため(女性が男女共用のトイレを使えない)
政府レベル:お外トイレを制御する政策に欠ける。

などなどがあります。いろんな文献を読んでどうしてこんな行動に達するのか、学術的に考えるのは結構面白いです。

うちのグループはそのOutdoor Defecation(お外トイレ)について、村でワークショップを開き、なおかつIncentive(やる気を起こらせるもの)を与えようということになりました。

それはトイレを建築し、そのトイレを使うことでエネルギーを発生させ電気を作るというもの。電気が作ればお金につながる。

こんなリアリスティックにかけるような案をだした私たちですが、実際アフガニスタン郊外では成功しているとアフガニスタン人のグループメンバーからの一押しがありこの介入アプローチを行うことに。

来月のはじめはプレゼンです。今のところうちのグループはプロポーザルまでかなり高得点できています。チームワークがあるメンバーに巡り合えた私はめちゃラッキーだと思います。(私、カナダ人、アフガニスタン人、インド系アメリカ人、アメリカ人の5人でPoopersと呼び合い仲良しです。)

公衆衛生の階段を上り始めたばかりですが、早く現場で学んだ知識を応用したいです。

2011/11/16

アフリカ出身の同級生

留学生の中にはアフリカ出身の人が3分の1近く占めています。

先週の土曜はアフリカンナイトというイベントがあり夜中12時くらいまでみんな踊り続けていました。アフリカの人たちの衣装が鮮やかでまたアジアとは違ったよさがあります。

クラスメートでグループスタディーをしている友達はタンザニア出身の医師です。38歳の2児の母。アフリカンナイトでアフリカの衣装を着た彼女を見て、ああアフリカのお母さんってつくづく感じさせられました。

タイというアジアで活動し、旅行もアジアがほとんどなので米国に来るまであまりアフリカの人とお話することはありませんでした。でもここに来てアフリカの人たちの気さくな感じと笑顔に私は癒されていると感じています。

図書館、学校でみかけるとみんな必ず微笑み挨拶してくれます。率直に言うと米国人の学生と途上国出身の人たちの笑顔は何か違う。

授業中Facebookやインターネット中毒に陥っている米国人学生の多さに私は驚きました。満員電車の中で下を向き携帯をいじる日本人と同じです。私も人のこと言えませんが人とのコミュニケーションってやっぱり顔対顔がないと成り立たない。途上国には先進国にない心の豊かさが染み出ているんだなと感じるのは私だけでしょうか。

今日はcomplex emergenciesの授業がありました。隣に座っていたクラスメートはナイジェリア出身の女の子。栄養失調のアフリカの子どもの写真(クワシオコール、マラスムス)を見て心が張り裂けそうだと目を伏せていました。私も彼女の思いを知り、この写真で起こっている出来事は遠い世界の出来事じゃないんだと胸が痛くなりました。

2011/11/11

Public Health in Complex Emergencies (緊急支援の中の公衆衛生)

昨日無事に29歳の誕生日を迎えることができました。29歳って大人な響きです。昔「29歳のクリスマス」(山口智子主演)というドラマが放送されていたとき私は小学生だったのに・・・。

最後の20代がスタートした昨日は疫学のテスト前日でした。ずっと図書館にこもっていました。アマゾンで頼んだ教科書はスペイン語で書かれたものが届いてたし(泣)。でも先週末寮に住んでいる友達にお誕生日会をしてもらいました。ケーキを作ってもらいましたよ!

そして書きたかったのことが先月末からPublic Health and Food Nutrition in Complex Emergencies(緊急支援の公衆衛生、栄養)の選択授業が始まりました。

火曜日、木曜日の夕方5時から7時と授業があり、めちゃめちゃ忙しいのですがこの授業が一番おもしろいです。

内容は災害や紛争下の緊急支援を軸にし、公衆衛生、栄養、食糧管理(Food Security)などの話がメインです。今のソマリアの飢饉、タイの洪水、ハイチ、トルコの地震等の話がよく出てきます。

毎週現場で働いている、もしくわ働いていた先生を迎えての講義です。今のところWorld Vision, UNICEF, CDC, WFP、USAID等とかなり豪華な講師陣です。チュレーン大学でMPHを取り、UNICEF, WFPで働いてきた先生等もいます。

皮肉なことに今やっている課題はタイの洪水について最新情報をアップデートしていくという課題です。Yale大学とTulane大学が共同でくみ、Federal Government(連邦政府)に近況を報告しています。一応チュレーンは災害支援に力を入れているので。(タイの洪水は本当にひどい災害です。まだ1か月ほどは水が引かないのではとも言われています。こんなに災害が長引くとは信じられません。)

現場の話を聞くと早く現場に行きたくなります。今はインプットの時期。出力できる時期が来るまで充電しないと。

2011/11/07

異文化交流(HalloweenとHappy Diwali)

ブログの更新が滞ってしまいましたが、元気にやっています。心配してくださった方々ありがとうございます!先週末はまったく勉強をせず、初ハロウィンとインドのDiwali祭り(ヒンズゥー教の新年のお祝い)に参加していました。

ニューオーリンズのハロウィンは米国で一番大きいそうです。週末は仮装した人たちでにぎわっていました。下の写真は友人宅でのパーティーの様子。本当仮装大会!みんなかなり気合い入っていましたね。何者か判別不可能な人もたくさんいました。


カメラの調子が悪くあまり写真がとれませんでした。残念。。。

インドのDiwaliフェスタではインド各地の踊りをみ、インド料理をみんなで食べました。留学生の中で中国人について多いのはインド人。かなり大きなコミュニティーです(確かルイジアナ州の州知事はインド人だったはず)。サリーを来た人たちは本当にきれいでした。

この異文化交流を通じて思ったことは、日本の文化とはなんだんだろうかと考えさせられました。

特に私の奨学生の肩書は国際親善奨学生です。日本の文化ってどうやったら自然に伝えられるのかとずっと考えていました。インドの踊りなどをみて(現代ダンスも踊っていました。かっこよかったです!)、私は日本舞踊を踊ったりできないし、茶道もうまくないし、着物も一人で着れないし何ができるんだろうと思っていました。

特に最近はロータリーのスピーチでいろんなクラブに訪問することが多く、日本から来た奨学生ですと紹介される度に、私の言動や振る舞いが日本のイメージにつながるんだなとつくづく感じさせられました。まずは家にある茶道セットで茶道の練習をして来年にはロータリーの会合で披露させてもらえればと考えています。