2012/12/24

さようならチュレーン、ニューオーリンズ、アメリカ

いよいよ旅立ちの時間が近づいてきました。早朝の便で日本に帰ります。

明日の朝4時に留学生の中でもとても仲が良かった中国人の友達に、車で空港まで送ってもらいます。朝早いからタクシーで空港にいくから大丈夫と言ったのですが、最後の最後まで私にお別れを言いたいからと彼女。彼女の顔をみたら泣いてしまいそうです。

この数日間、たくさんのお世話になった皆さんにお別れ会を開いてもらい、お手紙やお土産をたくさんいただき、私が今までどれだけたくさんの人に支えられてて過ごしてきたのかを感じていました。日本でもタイでも、たくさんの人に支え応援してもらい、無事卒業できたんだなと感謝の気持ちでいっぱいです。

私のブログは日々の勉強の話や、進路のことばかりで、自分の本質をあまり書く機会がなかったのではと思うのですが、幼い頃から私の夢は途上国で働くことでした。

その夢を実現させるために看護師になり、経験を積んで、タイ・ビルマ国境のメータオ・クリニックで医療ボランティア活動をしました。

クリニックで目の当たりにした、社会の主流から取り残されたビルマの難民、移民の人々が直面している現実に何もすることができず、むしろ彼らから人と人とのつながり、心の豊かさを学ぶばかりでした。

仲良くなったビルマ人スタッフは私にこう言いました。
「あいこには私達にはない自由がある。私たちのような人間が世界のどこかにいることを伝えて。」

レイプされたわずか9歳の女の子の怯えた顔。地雷で足がなくなった痛みに泣け叫ぶ患者さん。末期のエイズの母親を看取る子どもたち。

クリニックで目で見て肌で感じたことは色あせることなく、国際保健の分野で、私の人生を社会の主流から外れた人々のために捧げたいと思うようになりました。

チュレーン大学で国際保健を深く学ぶたびに、私の気持ちは確固なものとなりました。さらに専門性を高めるため博士課程に進んで、難民、移民、またビルマの人々を対象にした研究をすることを希望としていますが、たとえ進学できなくても、私を取り巻く周りの環境が許す限り、国際保健の分野でなんらかの形で活動していく決意をしています。

ニューオーリンズのコーヒーの香り、どこからともなく聞こえてくるJAZZの音色、陽気な街の人たちの声、壮大な送別会を開いてくださり、私の勉強をずっとサポートしてロータリーの皆さん、アットホームな大学院の先生たち、一緒に勉強した同志のクラスメート、留学生たちの笑顔。

私が今まで毎日当たり前にしていた光景が明日から消えてしまうのかと、寂しさが募ります。

最後まで皆さん、応援していただき本当にありがとうございました。
自分の可能性を信じて、また新しい扉を開いていきたいと思います。

Aiko

(このブログはこれでいったん終了にしようと思います。もし進学が決まれば、新たにブログを始めるかもしれませんが今日で終わりにします。今まで読んでいただきありがとうございました。)










2012/12/21

Tulane life is over 卒業。帰国まであと3日

やっとすべてのテストの結果が返却(オンラインで成績が見れます)。全て試験をクリアしたので、卒業しました!論文もその他のもろもろも全てクリアし、あとは成績のみでした。

12月は卒業式がないので、実感がありませんが。米国の卒業式はだいたい春の5月頃に一斉にされます。卒業のタイミングはうちの大学の場合は5月、8月、12月です。来年早々、実家に大きな卒業証明書が送られてくる予定です。

テスト期間中は夜中3時まで図書館で勉強をする日々が続き、途中で何度もこのテストという試合を離脱しようと思ったことか・・・。平均睡眠時間は4時間でした。夜中3時でも結構勉強している人多いんです。大学の図書館が24時間365日使えるから。

がんばった甲斐あってか、最終MPHの私のGPAは3.67になりました(今学期B+を一教科取ってしまったけど、あとは全てAまたはA-を取りました)。

今日またGREを受け、前回のテストと同じスコアだったため、もう一度日本で受けようかと考え中です。私のスコアはVerbalとMathを合わせて301点(旧式でいうと1100点くらい)。GREの点数は博士課程の必須条件ではないけど、米国人の学生と同じスタートラインに立ちたいのでがんばろうかと思います。

TOEFLは勉強せずに受けたわりにはよかったほうかも。ibTのテストが95点でした。私は80点台のぎりぎりのスコアでこの大学院を受験したので、この1年間ちょっとで、少しでも英語が伸びたのかもしれません。

今日から荷物のパッキングを開始します。先週末から帰国まで、米国人のクラスメートや留学生の友達とのお別れ食事会が続き、明日はロータリーのホストファミリーが私のために送別会を開いてくれます。留学生の友達も招待して。私の学科の中で、12月の留学生の卒業生は私だけなのでみんなに会えないのは寂しく、考えただけで泣きそうです。支えてくれる皆さんには感謝しても感謝しきれないくらいです。

アカデミックアドバイザーのマーク先生にさようならするだけでもつらかったです。最後に私へ手紙を書いて私にくれただけで半泣きです。"I am optimistic. Don't worry, you will come back!"と言ってくれました。本当に来年博士の学生として帰ってくることができればよいですが。

帰国まであと3日。最後にニューオーリンズを堪能して帰ります。



2012/12/08

帰国までおよそ2週間

昨日でMPH生活の全ての授業が終わりました。あとは2つのペーパーと期末テスト1教科のみ。

博士課程の奨学金のためのTOEFLを今日受験し、GREは帰国4日前に受ける予定です。最後の最後までねばります。

授業も終わり、もうこのニューオーリンズにいる時間もわずかと思うと、郷愁に浸りたくなる気持ちです。ただやらなければいけないことが多すぎて、そんな暇もないと言った感じです。

今抱えている1つのペーパーはDHS(Demographic Health Surveys)で働いていた教授から、ルワンダのHIVに関する生データをもらい、それを分析し、レポートに落とすというもの。こういう課題は実践的でやりがいがあります。Monitoring & Evaluation of HIV/AIDSというクラスの最終課題で、今学期でも1,2に興味深かったクラスです。

もう1つのペーパーは開発学の最終課題で、教授のだした選択本を1冊選び、それに関してケーススタディーし分析、ディスカッションし仕上げるというもの。6ページです。この読物が最後!

最後の期末テストはSurvey of Environmental Health(環境衛生の調査)というコアコースのテストです。このクラスはコアだけにあまり面白くなかったかも。やっぱり上記の選択クラスは面白かったけど(ただPhDの学生向けのクラスだけに大変でしたが)。

帰国まであと17日。ゴールは目の前。気を引き締めて最後まで走り抜けます。

(東北でまた大きな地震があったことをオンラインニュースでみました。寒い時期になり、大きな地震が来ると、あの3月11日がフラッシュバックされるのではととても心配です。もうこれ以上大きな地震が日本にきませんように祈るばかりです。)