2012/05/25

一時帰国

今実家の大阪ですが、あと3日間でまた出国です。合計10日しかいませんでした。短すぎる。たくさん会いたい人、みたいもの、食べたいものがあるのですが、タイへ早く実習に行かないと200時間の実習時間を満たせなくなるので来週出国します。

約1年ぶりの日本で改めて思うこと。

日本は本当にすばらしい国だと思います。

人はみんな礼儀正しいし、親切です。どこでもお店にいけば大きな声で「いらっしゃいませ!ありがとうございました!」という声が聞かれます(米国は労働の質が低いとたまに思ってしまいます。不親切でありがとうと言わない人もしばしば。)。今回の旅行で大きなスーツケースを持っている私は何度も駅員さんに助けられました。

そして食べ物。食べ飽きないほどおいしい。和食ってすばらしいです。和菓子もおいしい。

買い物では自分のサイズにあった服が探せます(米国で服は簡単に買えません。Petitサイズしか着れませんし種類が少ない)。自分のサイズにあったかわいい服やアクセサリーが日本では簡単に変えます。高いけど。。。

日本のすばらしいこところを上げたらきりがないのですが、日本にいると負の問題も影を落としていることに気づきます。おそらく日本のテレビや新聞を見ることができるからかもしれません。

言うまでもなく、今の日本は原発の問題でもちきりです。昨日は毎日新聞が核燃サイクル秘密会議についてすっぱぬき朝刊の見出しを飾っていました。

そして今芸能人の母親が生活保護を不正受給していたことでニュースになっています。しかしこんな不正受給している人は氷山の一角にしかすぎないように思います。看護師として病院で勤めていたときは、なんで高級時計をしているこの患者さんが生活保護受給者なのだろうか、家族お金持ちなのにと思ったことは何度もあります。

また今日の新聞の一面で驚いたことひとつに、最近、健診受けず出産するお母さんが急増しているそうです。大阪府は24日、妊婦健診をほとんど受診しないまま出産する「未受診妊婦」が254例に達し、前年比の1.7倍になったと発表しました。理由の経済的事情、家庭の事情、妊娠に対する認識の甘さが指摘されるようです(毎日新聞より)。

信じられない。。。この記事が途上国で調査されたのでしょうか。。。

また東京の友達に会うたびに少子高齢化について議論してしまいました。うっとおしいと思われたに違いありません(汗)。

まだまだ名残惜しい日本ですが、あと3日で大阪の友達に会ったり、ロータリークラブでの講演をし出国します。またしばしの別れ。今を楽しみます。


家族と京都の清水寺に行ってきました。修学旅行生がたくさんいました。


2012/05/21

Seattle

ただ今東京です。昼の3時過ぎ。寝ても寝ても眠くて仕方がないです。時差ボケでしょうか。

東京に来る前にシアトルに滞在していたのでシアトルのことを書こうと思います。

シアトルには私が3年前メータオ・クリニックで活動していた当時の同僚だった仲良しの友達が住んでいます。

彼女の名前はケイト。家が近所だったこともあり、一緒にご飯を食べたり、チェンマイで一緒にビルマ語集中講座(2~3週間)を受講しに行ったりしました。。今はビルゲイツ財団の母子保健プロジェクトのプログラムオフィサーとしてシアトルで働いています。メータオを離れた後、ずっとここで働き今年で4年目。

すっかりオフィスガールになりバリバリに働くケイト。1年間に数回ナイジェリア、インドなどの国に出張に行きます。彼女の働いている姿を見て、とても羨ましくなりました。
おしゃれなシアトルのマンションに彼と猫2匹と住むケイト。ビルゲイツ財団はなんか給料よさそうだと思ってしまいました。

ケイトのバックグランドはとてもユニークです。

高校生の時に大江健三郎の本を読み、日本文学にはまり、大学では日本文学を専攻し日本語を勉強しました。大学卒業後、フルブライトの奨学生として2年間大阪の関西外語大学、長崎大学で日本文学をさらに勉強(当時はかなり日本語を話せていたと思います。もう10年前の話なので、だいぶ忘れてしまったようです。私とケイトの会話は8割英語。2割日本語。)

日本での留学後、国際協力に興味を持ち、アメリカ版青年海外協力隊に応募(ピースコープというプログラムです)し、バングラディッシュで2年間活動。

バングラディッシュの後は米国に戻り、ジョンホプキンス大学でMPHを取得。MPHの最後の実習にタイ・ビルマ国境を選択し、2年間私と同時期にメソトに住んでいました。彼女はアメリカのNGOで活動していたのですが、クリニックに関わるNGOだったのでしょっちゅう会議で会っていました。

ケイトがいなければ、メソトでの生活は寂しいものになっていたかもしれません。3年ぶりの再会でまた意気投合しました。

 
スターバックス第一号店。1912年設立。

シアトルの市場。新鮮な魚が売られています。

夕日の向こうには日本が・・・!

2012/05/14

バイバイ New Orleans

明日の朝よりしばらくNew Orleansから離れます。8月末まで戻ってきません。

今日はルームメートが最後の晩餐として夕食を作ってくれました。次にNew Orleansに戻ってくるときにはまた大学の寮に戻る予定です。

ルームメートの1人は卒業し、もう一人は夏の実習でペルーに行きます。5カ月間一緒に住んだルームメートとは本当に仲良くなり、一緒にご飯食べたり勉強したりとても楽しい時間を過ごすことができました。アメリカ人2人のルームメートのおかげでアメリカの若者の文化にも触れ、英語も上達できたのではと思います。次にNew Orleansに帰ってきたときはもう彼女たちと一緒に住めないんだと思うととっても寂しいです。

日本、タイに帰るのは嬉しいですが、今はNew Orleansが家なので寂しい。クラスメート、留学生たち、ロータリーのホストファミリーなどこの1年間で仲良くなった人たちのしばらくお別れです。

感傷的になりたいけど、実はまだロータリーの報告書が残っています。飛行機の中で作成する予定です。米国去るまでに提出できるか心配(汗)。

成績表もぞくぞくと返ってきています。PhD進学を意識しだしたからかかなり成績が上がったのは嬉しいです。オールAでした!(うちA-が1教科のみ。前学期はAとA-が3教科とB+とBの2教科をとってしまいましたが。現在GPAが3.6です。博士進学にはGPA3.5以上は必要です。来学期もがんばらねば!)

そして明日の夜にはシアトル!シアトルに2泊3日滞在する予定です。メータオ・クリニックで働いていたときのアメリカ人の友達に会いに行く予定です。約3年ぶりに再会するので楽しみです。

さてパッキングを済ませ寝る準備をせねば・・・。シアトルから近況報告できたらします!

2012/05/11

最後のスピーチ

ロータリー財団国際親善奨学生としての最後のスピーチを本日終えました。今日は2時間かけてのドライブでミシシッピー州にあるロータリークラブでスピーチしてきました。

去年の8月から計10回ニューオーリンズ(ミシシッピー州含む)にあるロータリークラブでスピーチをしてきました(スピーチは奨学生の必須条件です)。

英語での15~30分(各ロータリークラブによる)の英語のプレゼンははじめかなり緊張しましたが、今ではメモ用紙も見ずに、また緊張せずにプレゼンができるようになりました。たくさんの人前で話すのは日本語でも英語でもつらいですが慣れだなと思います。

学業しながら、いろんなクラブにスピーチに行くことは大変ですが、私の勉学を支え、またこのようなスピーチの機会(英語のプレゼンの練習になります)をくれた財団に本当に感謝です。

ロータリークラブを通じて、普段出会えないようなたくさんの地元の人と、話をすることができたこと、こんなに多くの人が地元ニューオーリンズのことを思い、コミュニティーを改善できるように力を合わせていることにびっくりしました。

私のホストクラブは、地元の祭りや美術館で一角を借り、募金集めをしています(バーをだし、売上を集め、地元の貧しい18校の小学校に辞書を無料で配布したり、ボリビアのある小学校で学校給食を始めるための資金集めをしています)。

小さな活動でも継続すればやがて実を結び、コミュニティー、世界を変えていくことができる、そう考えさせてくれるロータリークラブ。

一時帰国したとき、大阪のクラブにて日本語でプレゼンします。ニューオーリンズでみたロータリーの活動を伝えることが私の役割です。







2012/05/07

ラストスパート

日曜日なのに今日は最後の統計のテストがありました。もう図書館で缶詰状態が続いて早1週間。あとテイクホームイグザム(Take-Home Exam)が2つとロータリーに提出する報告書を次の木曜あたりまでに仕上げなければなりません。夏休み前の道のりはまだ長いです。

本日の統計のテストを終え、今までの授業とテストを振り返ってみて、論文でよくみるP-Value Confidence Interval(CI)が自分で計算できるようになったことに驚きました。またリサーチで使うサンプルサイズもどうやって求めることができるかもわかるようになりました。長い公式を使って求めなければいけないのですが(たぶんソフトウェアのSPSSやSASを使えば簡単に計算してくれます)、自分でサンプル数を計算できるところに統計ってすごいんだ!と感動させられました。

人に教えるまで統計を理解しているかどうかはまだ自信がありませんが、少なくとも苦手意識は克服できたような気がします。来セメスターではSPSSかSASの授業を取る予定です。

怒涛の日々の中、最近ずっと気になるのが「日本」について。

少子高齢化の問題がずっと気になり、前回のブログ更新からもいくつかの論文を個人的に探し読んでいます。尖閣諸島を東京都が購入することや、原発の全基を停止することにした日本。日本が発信するニュースだけでは偏りがあるので、海外の新聞やウェブサイトを読むようにしています。

私は個人的に原発をとめることに賛成か反対かはっきり言えません。ただ42年ぶりに原発をとめ、今後もずっと稼働しなければ日本の今の経済力を維持するのは難しいでしょう(政府の目論みとしては、この夏の電力不足から、国民よりやっぱり原発使ってほしいという声がでることを待っていると新聞でよみました。ニューヨークタイムズhttp://www.nytimes.com/2012/05/06/world/asia/last-reactor-of-50-in-japan-is-shut-down.html?_r=1&ref=world)。

そして資源のない日本が原発をとめるということは、ガス、石炭、石油を他の国から輸入し、輸入に頼ざるおえない状況も生まれてくることが指摘されています。そうすればまた何兆円というコストが生じます。

また二酸化炭素の問題も見逃せません。石炭、石油を燃やせば膨大な二酸化炭素が発生し、温室効果ガスが今よりも16%も上がるそうです。

どうなる日本。原発とめる前に根本的な問題をどうやって解決するか考えなければいけないような気がします。。。