2012/08/31

Hurricane Issac ハリケーン・アイサック

ニューオーリンズのありとあらゆる文化を楽しんできた私ですが、ここにきてニューオーリンズ恒例のハリケーンも体験することになりました。

ニューオーリンズと言えば、2005年のハリケーン・カトリーナを思い出される方がたくさんいるかと思います。このハリケーンで私の住むニューオーリンズを含めたルイジアナ州の1500人近くの方が亡くなっています。

今回のハリケーン・アイサックはカトリーナと同様に、ニューオーリンズを直撃しました。そしてほぼ7年前と同時期、ニューオーリンズに上陸しました。カトリーナ再来かとパニックになる人も多かったようで(というかアメリカのメディアが怖がらせているような・・・)、私の友人はヒューストン、バトンルージュなどに避難していました。

ハリケーンの影響でまだ停電している地域もあり、学校は来週の火曜まで休校を延長。メインキャンパスは電気がないらしいです。一時はニューオーリンズ全世帯の85%で電気がなく、私の寮も一瞬だけ停電しました。こんなに停電しているなんて、まるで途上国です(寮は浸水もなく無事でした)。

私は丸々2,3日外出をせず、ひきこもりになり窓をみていました。夜中の雨と風の音がひどくてなんども目が覚めました。


寮の中庭の木も、強い風でもげています。
寮の目の前の学校へ行く道は、大きな木が倒れ道がふさがれています。

自然って脅威です。今回のハリケーンはカテゴリー1で弱めだったようですが、海抜が低いニューオーリンズでカテゴリー1以上のハリケーンが来たらちょっと怖いです。

もしこの大学で博士課程に進学したら、少なくとも来年夏から1年半はまたニューオーリンズに住まなければならず、ハリケーンをまた体験する確率も上がるような気がします。というかまた来月もまだハリケーンの季節。油断大敵です。



2012/08/27

Back in New Orleans

昨晩夜中、無事ニューオーリンズに到着しました。スーツケースも無事です。

楽しい夏休みが終わり、どれだけこの土地に帰ってくるのが怖かったか・・・。月曜から新学期が始まります。はじめてアメリカで学生生活をはじめてから早一年。私ももう2年生になりました。

この秋のセメスターはこの学生生活で一番タフになることは間違いありません。なぜなら以下のことを12月上旬までに終わらせなければいけないからです。

1、12単位取得
2、GRE(大学院用の英語・数学・論文テスト)
3、博士進学のため願書出願
4、Public Health Analysis(修士論文に匹敵する文書)

今までどんな苦難も乗り越えてきたつもりですが、この壁は本当に大きいです。このセメスターは土日も缶詰になりそうです。うーん、12月まで長距離マラソンです。

ちなみにこのセメスターで取る12単位は
Monitoring (2単位)
Monitoring and Evaluation in HIV/AIDS(3単位)
SPSS*統計のソフトウェア(1単位)
Environmental Health(3単位)
Development Theories (3単位)

気合を入れて、家の片づけをし、新学期モードに。
ジャンバラヤを早速作り食べました。ジャンバラヤはニューオーリンズ発祥の食べ物と知らない人も多いはず。

ニューオーリンズに帰った途端、明後日からハリケーンが来ることを知りました。学校はこのままいけば火曜と水曜は休校になるようです。どうやら強いハリケーンのようで、水と食糧を購入し、懐中電灯を準備してくださいとの大学のメールがどしどし着ています。BBCやCNNでもこのニュースが流れています。なんかニューオーリンズに帰ってきた気が否応なしにします(汗)。

ハリケーン中は大好きなニューオーリンズのコーヒーとともに自宅でGREの勉強かな?


2012/08/24

アフリカ南部ザンビア

先週土曜からアフリカにあるザンビアという国で友人を訪ねに来ています。友人はザンビアの厚生労働省の中でHIV/AIDSに関する仕事をしており、一緒にフィールドにも視察させてもらいました。

ザンビアってどんな国?どこにあるの?って思われる方たくさんいらっしゃるかもしれません。
私もここに来るまで全くと言っていいほどザンビアに関して無知でした。

ザンビアはアフリカ南部に位置し、ボツアナ、マラウイ、モザンビーク、アンゴラ、コンゴ、タンザニアなどのいろんな国に接する内陸部にある国です。

ビクトリアフォールズという世界三大の滝もあります(今回は時間がなく、滝は断念)。

フィールド視察以外は首都のルサカにいたのですが、何もない!電気もたまに消えます(停電)。
2階建て以上の建物が少ない。道が広い。レストランもがらがらです。今まで訪問した途上国の中でも一番発展していない国かもしれません。

でもローカルの人は穏やかで、アフリカの中でも治安がよく、イギリス植民地から独立後、民族紛争もなく今まできたそうです。


となりの郡のマーケット。青空マーケットです。

右の白いものが”シマ”という主食です。ケニアのウガリと味が似ています。形状は違うけど。

友人のお仕事はHIV/AIDSに関してなのですが、ザンビアのHIV有病率(15歳から49歳まで)は13.5%。国民の中で98万人近くの人々がHIVをもちながら生活しています(2009年UNAIDS調べ)。

フィールド調査に行ったときに、こんなにART(HIVの治療)を続けている人がいるとは!とびっくりしました。日本は0.1%以下のHIV有病率です。このザンビアの値を考えると信じられないですよね。

来学期にMonitoring and Evaluation in HIV/AIDSという授業を取る予定なので活動を視察させてもらい、勉強になりました。同時に早くフィールドで働きたくもなりました。

友人の現地の人々を主役にし、黒子となり陰で支える国際協力の姿に、ジェームズ・イェンの「Go to the people」が頭によぎりました。欧米の支援は本来の主役を忘れがちかと思います。日本の国際協力って素晴らしいなと考えさせられました。私のメータオ時代ははちゃめちゃだったと時に反省することがあります。次フィールドにでることがあったら、私も黒子となり現地スタッフを支えられるようになりたいな。

今晩の飛行機でアフリカを立ちます。3週間過ごした初めての大陸。目で見て肌で感じ、とても勉強になりました。

次の大陸はアメリカです。まずは自分とともにスーツケースが無事到着しますように(ニューオーリンズまでほぼ24時間に近いフライト!ザンビア→ドバイ→ニューヨーク→ニューオーリンズ)。来週から新学期です。実習レポートを飛行機の中で終わらせます(涙)。


ザンビアの夕日。バイバイ!アフリカ!



2012/08/14

アフリカの大地

ケニアのコースがはじまって早1週間が経ちます。今日は国際移住機関(IOM)のオフィスに行き、明日はスラムでフィールドスタディーです。

今週末に調査のプレゼン、12ページにも及ぶ調査の報告書、Final Examが待っており、今週はタフな一週間になりそうです。タイの実習の報告書と修士論文の内容も決め、その考えている内容を大学院に出すのも来週はじめまで。。。

そんな中、先週金曜から日曜までクラスメートたちと、国立公園に行ってきました。サファリです。いろんな動物たちを見てきたので写真を載せます。小学校のときに1年半飼育委員を務め、「動物奇想天外」というテレビ番組が大好きだった私は、アフリカの動物、自然にすっかり魅せられてしまいました。

 
Longonot山というナイロビから車で2時間ほどかけた場所(ナイバシャ地域)にある山に登りました。


ロンゴノット山は100年近く前まで火山だったという比較的新しい山です。山の中心はクレーターになっています。

そして結構険しい山でした。軽くロッククライミング。

山の頂上にも登りました。クラスメート11名中頂上まで登れたのは7名のみ。私は3番目に着きました!「あいこ、結構体力あるんだね」とみんなに言われました。中学・高校と運動部で6年間活動し、体力には自信があります。社会人になってもバスケットボール、大学でもジム、水泳に通っています

2日目はHell's Gate National Parkに行きました。地獄の入り口という不思議な名前の国立公園。

悪魔の風呂。悪魔の風呂っぽくなく、気持ちよさそうです。

最終日はゲストハウス近くのGreat Lakeから朝日を見、そして・・・

カバをみました!2トンはあるそうです。大きい!

湖にいる水鳥。映画「ナイロビの蜂」を思い出しますね。

          昼はまた違う公園でサファリ。シマウマは本当にシマシマなんですね。

             バッファロー。これも大きい。みんなで水を飲んでいました。

キリンとインパラ!キリンは2階建てくらいあるんですね。

このブログには投稿できないくらいぐらいたくさんの動物に会い、写真を撮りました。雄大な自然とアフリカの動物たちに圧倒されました。人間が侵す愚かな環境破壊がこんな雄大な自然、動物たちの住家を奪ってしまうことはとても残念なことです。

博士課程ではタイ・ビルマ国境について研究する予定ですが、いつか5年後10年後にでもアフリカで働いてみたい。もちろんビルマの人たちは大好きで、ビルマ関連の活動は続けたいです。ただアフリカは私が国際協力を目指すきっかけとなった場所(ピュリッツアー賞の”はげわしと少女”はスーダンで撮影され、その写真は私の人生を大きく変えました)でもあるのでとても興味があります。そしてアフリカの人の素朴な笑顔。あまり長く滞在すぎるとこの土地と人に惚れ込んでしまいそうです。


         ナイロビから登山しにきていたケニアの小学生たち。制服がかわいいです。

2012/08/08

ジャンボ!ナイロビより

3日前に無事ケニア、ナイロビに着きました。初アフリカです。20代のうちに達成したかった夢のひとつがアフリカを訪問することです。夢が叶い嬉しいです。

ケニアに来て、第一印象。アジアと雰囲気が全然違う!

まず人がアジア人とは違う。空が広い。埃っぽい。服装もアジアとも違うしアメリカとも違う。

あ~チュレーンのアフリカ出身の同級生たちの国なんだと感動です。

今回ナイロビに来た第一の目的は授業(3単位もあります)を受けることです。
授業タイトルはFleeing from Famine: The Management of Forced Migration
(飢餓からの脱出:強制移住のマネージメント)

ケニアは東アフリカの中でもたくさんの難民、移民を受け入れている国です。とくにソマリア難民の数は非常に多いです。アジアのビルマ難民・移民を知り、難民・移民問題に興味を持ちました。アフリカはどう違うのか知りたく、このコースを選択しました。

今回の授業ではケニアの難民、移民の政策(特に都会に住む難民、移民)を学ぶために、国連期間のオフィスで話を聞いたり、ケニア最大のスラム(キベラ)で住む移民、難民を対象にしたQualitative Study(質的研究)をし、その結果からどのような介入方法が必要なのかグループワークで考えたりする予定です。

2週間、18名のチュレーンの大学院生(国際開発、公衆衛生、熱帯医学専攻の学生)たちとともに衣食住をともにし、授業と実習を受ける予定です。私の仲良いMPHの同級生も一緒にいます。

またオンラインで授業を受けていた学生さんたちもおり、UNAIDS(ジュネーブ本部)で10年も働いているプログラムオフィサーや、ピースコア(アメリカ版青年海外協力隊)出身者等また多彩のメンバーです。

久しぶりのネーティブイングリッシュスピーカーとの授業気合いがいります。アジアで生ぬるい英語をしゃべっていた私に喝をいれてがんばります。最後はFinal written exam(30%)もあるので気は抜けません。でも授業の中になぜかサファリツアーが入っている(笑)。

2週間有意義な時間を過ごせるように一日一日大事に過ごしていこうと思います。

 訪問したキベラスラムの様子。マーケットが並びます。

  アフリカ今は乾季?で涼しいです。雨がなくて過ごしやすい。最高な気候です。

2012/08/04

バイバイ。アジア。

現在バンコクの国際空港にいます。昨日夜行バスでメソトをたちました。2カ月間、本当にあっという間でした。最後の一週間は研究のまとめ、プレゼント怒涛の毎日でしたが、毎日、毎日が楽しくて、米国にいた時よりものびのび過ごせている自分に気づきました。3年前にメソトを去ったとき以来、毎年メソトは訪問していますが、こんなに長くメソトにいたのははじめてでした。

2カ月間、お世話になったタイ人の奥さんとビルマ人の旦那さん夫婦には本当にお世話になりぱっなしで、どうやって感謝を返せばよいかと考えてしまいます。ビルマ人の旦那さんのご両親、妹と2世帯で暮らし、ほとんど毎日、夕食をその家族とともに食べていました。

 「あいこがいなくなると寂しいね。来年も遊びに来てね。」と言ってくれ、ビルマのお母さんお手製の私の大好きなビルマふりかけを私に餞別としてくれました。
 

ふりかけと楽しかった思い出を振り返りながら、夜行バスの中で1人号泣してしまった私。3年前にメソトを去ったときと気持ちは変わっていません。メソトは私の第二の故郷です。
 

バンコクのモーチットのバス停で降りて、一直線で今の空港へ。


 空港に着き、どこかベンチで座って寝ようかと場所を探していると、前方からカレン族の服装を来たおばさんがこちらを歩いてきます。なんだかみたことあるな…と思いながら、顔をよく見るとメータオクリニックの院長のシンシア先生でした!
 

「ピャラメラ?(ビルマ語:帰るの?)」シンシア先生も笑いながらびっくりしている様子。
 

シンシア先生の娘さんが奨学金をとって3週間だけ南アフリカに交換留学に行っていたそうで、お迎えにバンコクまで私と同じく、夜行バスで着たそうです。なんとも世間は狭すぎる。
 

シンシア先生と2時間ばかりお話しし、そのまま、ベンチで寝てしまいました。あと2時間後にはタイを去り、次はアフリカ・ケニアです。久しぶりのチュレーンのクラスメートとの授業。リーディングマテリアルもどしどしきています。

バイバイ。私の大好きなアジア。また来年に会いましょう。