2011/04/13

まっすぐな気持ちで

今日1年ぶりに元上司(新人時代の師長さん)と食事に行きました。シニアの海外協力隊でエクアドルより先月戻られた師長さんは相変わらずパワフルです。話をしていると新人時代の私に戻るような気がします。

最近思うこと。まっすぐな気持ちで生きることが一番大切なんじゃないかと思うことです。

私が大学院に行くことについて「なんかキャリア志向に走っている人だなあ」と思われるかもしれませんが、自分のしたい仕事を専門家として仕事するためには勉強しなきゃはじまらないと思ったから大学院に行くことを決めました。

2007年7月~2009年5月までタイにあるメータオクリニックという診療所で国際医療ボランティアスタッフとして活動していました(活動時のブログ:きょうのメータオhttp://maetaostaff.269g.net/

一言で表現することは難しいのですが、タイにいたときの私は子供のころのように「めっちゃ楽しい!」と現地の人や町、食べ物すべての瞬間に魅了されていたような気がします。もちろんそりゃ何もうまくいかず落ち込んだり泣いたりすることもありましたが本当に忘れられない2年となりました。

子どもの時から信じて夢見てきた国際協力をもっと追究して、プロフェッショナルとして働きたいと強く思わされたのはタイでの活動があったからです。

そんな思いをもつことさながら、日本が地震と津波、原発という未曾有の危機に直面している中、渡米することは後ろ髪ひかれる思いではあります。

私が米国でできることは被災地で私が目で見て肌で感じたこと、日本の今を伝えることだと思っています。日本は近年若者が内向き傾向にあると新聞では伝えており、今年の米国留学する学生の数は過去最低だと読みました。震災によりその傾向がさらに加速するのではと思ったりしています。

「日本?そんな国あったっけ?」と言われないよう世界の片隅でも、細々とでも一日本人として国際貢献できる日本人になりたいな思っています。そしていろんな国でいろんな人と出会い笑顔になってみたい。

これは私の夢。

でも世間には形はさまざまですが、いろいろまっすぐな気持ちで毎日がんばっている人がいます。

私の病院の中。孫の笑顔を楽しみに、孫のおもちゃを買うために毎日定年後もパート職員として働くおばちゃん看護師。

避難所で生活する避難者が無事に暮らせるまで、避難所で自身もがんばり続けると言う岩手県大槌町の地元開業医の先生。

家庭をもち、また臨床勤務をしながらメータオ・クリニックを支えてくれるメータオ・クリニック支援の会のみんな。

海外のいろんな国で現地の人たちと笑いあい、青年海外協力隊隊員としてNGO職員として働く友達たち。

虐待を受けた子ども、家族の身寄りがいない子どものために施設で子どもたちと奮闘する私の親友。

みんなそれぞれ思いは違うけどまっすぐがんばる気持ちは一緒です。

誰かに評価されるから、よく見られたいからという気持ち、また評価されるのが怖いからという気持ち。そんなことはどうでもよくって、まっすぐな気持ちでがんばる人を認め、応援したい。もちろん私も無心で本当にやりたいことをがんばりたい。初心を忘れたらあかん!

師長さんに会ったこと、4月の桜はそんな気持ちを思いださせてくれます。


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