2012/06/03

スーチーさんを追いかける一日

メソトの長い一日が終わろうとしています。今日はあのアウンサウンスーチーさんがメソトへ飛行機に乗って来られました。私も空港から一目でもお会いできないかと朝早く、友人とともにランチを作り空港へ行きました(クリニック同僚のタイ人の友人宅でお世話になっています)。

空港前の道路にはメソト中のビルマ人が集まってくるんではないかと思うぐらい、ビルマ人の人だかり。


あ~スーチーさんが空港からでてきた!タイ警察の車に連れられて

おー・・・早すぎて行ってしまった。。。


メソト近くにあるメラ難民キャンプを訪問するためにメラ方面へ行かれたスーチーさん。メソトに住んでいる人たちはメータオに移動してきます。スーチーさんが難民キャンプ訪問後、午後1時にクリニック訪問予定となっていました。よい席を取るためにみんな移動です。


スーチーさんを待つ中、みんなスーチーさんの歌を合唱。何かの祭りか~!?と思うくらいすごい人だかりと熱気です。こんなに多くの人がスーチーさんを一目みようと訪れていると思うとスーチーさんはビルマの人たちの希望なんだなと肌でつくづく感じました。
「Daw Suu Kyi! Daw Suu Kyi!(ビルマ語:スーチーおばさん)」と叫ぶ人々。

スーチーさんが15分後に来るからみんな列を作って!車で入るから!と言われ群衆が一瞬シーンとし、その鼓動が聞こえるようでした。スーチーさんが来るんだ・・・!歴史的瞬間・・・!シンシア先生もスタンバイしています。
スーチーさん訪問のために作られていた垂れ幕

15分後
「スーチーさん訪問は残念ながらキャンセルされました。皆さん、帰宅してください!」
とアナウンス。

えーー!とみんなの落胆した声がクリニックに響き渡りました。

はい。残念ながらスーチーさんは難民キャンプはご訪問されましたが、クリニックには来られませんでした。クリニックのあまりの人だかりの熱気からもありタイ政府がセキュリティーを考慮して、メータオ訪問の許可をされなかったようです。

スーチーさんに一目でも会いたいという自分自身もありますが、何よりタイで暮らすビルマの人々にとってスーチーさんの姿や声は未来の希望につながります。そして国際社会がビルマ国内の支援ばかりに目が向気がちな今、途絶えがちになっていたタイ・ビルマ国境の支援にもつながります。

いつかシンシア先生とスーチーさんが会談される時が来ることを期待したいです。

2 件のコメント:

  1. すごすぎる!
    あのスーチーさんが来ていたとは!
    バンコクに来ていたことしか日本では報道されていなかったので(もちろんでしょうが)、メーソッド訪問はスーチーさんの心の中を見た気がします。軟禁されていても、ずっと心を向けてくださっていたのだなと思うと、さらに尊敬の念を覚えました。
    あいこさんもついにクリニックに到着しましたね!水の中の魚のような状態ではないでしょうか。幸せでしょう?私にも伝わってきますよ。
    また、いろいろ教えてくださいね。

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  2. makoさん
    そうなんです。スーチーさんメソトに来てたんです。一部のメディアしかスーチーさんの取材を許されず難民キャンプまで行ったメディアは日本はNHKくらいじゃないかと思います。
    私もはじめての海外外交で難民・移民を忘れることなかったスーチーさんはすばらしいと思います。
    水の中の魚ですか(笑)でもメソトにいる自分が一番気が楽かもしれません。
    いつも応援ありがとうございます!

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